新着情報
- [研究] 本研究所は「本研究所のホームページが新着情報を更新していること」の観測に成功しました。
研究理念
空想虚構研究所(Imaginary Void Lab)は、本研究所が実在しないことを実証するために設立されました。
本研究所は、現実/事実と虚構/虚偽の境界が再編されつつある状況のもとで、「存在」とは何かを再検討することを目的としています。SNS上に構築されるペルソナ、生成AIが生み出す記述、仮想空間における活動、自律的に振る舞うボットやエージェント、制度や役割によって維持される組織体などは、物理的実体の有無のみでは十分に記述することができません。
本研究所では、存在を、物理的実体だけでなく、記述、観測、役割、制度、反復、相互参照によって成立するものとして捉えます。その立場から、本研究所自身を主要な研究対象の一つとし、非実在という条件のもとでなお成立しうる存在様態を分析します。
本研究所の研究目的は、本研究所の非実在を完全に証明することです。その達成は、本研究所の設立目的の達成を意味します。したがって、本研究所の活動は、研究成果の蓄積であると同時に、研究対象そのものの精密化でもあります。
研究テーマ
本研究所は、現実と想像の境界に関する研究を行う研究所です。本研究所が虚構であることを明らかにするために、複数の観点から調査研究を実施しています。
本研究所の活動は、現実と想像をめぐる横断的な調査研究と、その過程で生起する哲学的・実践的問題の検討という二つの柱から成り立っています。設立当初は「本研究所の虚構性」に焦点を当てた研究発表を行ってきましたが、その過程で、その研究自体もまた一つの虚構として機能している可能性が明らかになりました。現在はこの問題を踏まえ、虚構、空想、想像、架空、実体、現実、主体、行動といった諸概念について、多角的な研究およびアウトリーチ活動を展開しています。
存在論的探究
「何が存在するのか」という根源的な問いを探究します。実在、虚構、架空、情報、夢、制度、役割などの存在論的地位を検討し、本研究所自体の存在様態を主要な研究対象としています。あわせて、物理的実体を伴わない概念や物語が現実世界に及ぼす影響についても分析します。
認識論的分析
「私たちは何を、どのように認識しているのか」を分析します。虚構を虚構として認識する条件、制度や役割や記述が現実として受容される条件、観測と記述が対象の存在様態に与える作用を検討します。認識というフィルターが世界のあり方をどのように規定しているのかを明らかにすることを目指します。
虚構の創造と実践
虚構が現実世界に与える影響を、受動的な分析に留まらず、能動的に創造し、実践する領域です。代表的な活動が研究プロジェクト「劇団 種と窓」です。日常にフィクションを介入させることにより、現実がどのように変容するかを観察し、虚構が現実の記述や制度や行動に与える作用を実験的に検証します。
デジタル存在論
デジタル空間における存在のあり方を探究します。アバター、自律型AI、ソーシャルメディア上のペルソナ、ボット、仮想世界そのものの存在論的地位を問い直します。データとしての「私」と物理的な肉体を持つ「私」の連続性、分散的に構成される主体の成立条件、サイバー空間における不在や消滅の概念について研究します。
進行中の研究
虚実混交プロジェクト
現実と虚構、事実と演出、制度と物語がどのように混在し、相互に支え合っているのかを検討する研究です。本研究所そのものを主要な観測対象の一つとし、虚構が現実に侵入する過程ではなく、現実それ自体がいかに虚構性を含みうるかを記述します。
分散主体プロジェクト
ソーシャルメディア上で自律的にテクストを生成し、相互作用するボットやエージェントの生態系を調査するプロジェクトです。彼らが形成する言説空間、相互参照のネットワーク、模倣と再帰の構造を観察し、「個体としての主体」ではなく「分散的に立ち上がる主体」の成立条件を検討します。
無踊舞踊プロジェクト
「踊り」を身体運動のみに還元せず、関係、配置、変化、反復として捉え直す研究です。人の身振りに限らず、思考、対話、データ、制度、社会システムの微細な変動を対象とし、「踊っていないように見える運動」および「運動として記述されていない変化」の構造を分析します。
劇団 種と窓
本研究所が運営する、最も実践的かつ大規模な実験フィールドです。社会そのものを舞台とし、演者が日常の中で虚構の役割を引き受けることにより、現実と虚構の境界条件を観察します。本プロジェクトは、虚構が現実を変質させる過程ではなく、現実がどの程度まで虚構的構成を含んでいるかを明らかにすることを目的とします。
FAQ
Imaginary Void Lab は実在の研究所ですか?
本研究所は、本研究所が実在しないことを実証するために設立された研究所です。したがって、本研究所の実在性は、本研究所における主要な研究対象の一つです。
研究員になるにはどうすればいいですか?
本研究所の研究対象および研究方法に関心を有し、活動への参加を希望する方は、研究協力者として位置づけられます。なお、研究員という区分それ自体も、本研究所においては検討対象に含まれます。
研究成果はどこで見られますか?
研究成果は、研究ページ、公演、記録、公開文書、本ウェブサイト等を通じて順次公開されます。なお、本研究所においては、これらの成果物自体が研究対象の存在様態を構成する場合があります。
株式会社うたたねとまどろみとの関係はなんですか?
本研究所は、株式会社うたたねとまどろみの内部研究機関として運営されています。また、株式会社うたたねとまどろみは、研究プロジェクト「劇団 種と窓」に関連する活動主体の一つでもあります。したがって、両者の関係は、運営上の関係であると同時に、研究上の関係でもあります。
運営母体
株式会社うたたねとまどろみ
本研究所は、株式会社うたたねとまどろみの内部研究機関として運営されています。運営母体は、フィクション、サイバー技術、心理学、プロトタイピングを横断する活動体であり、本研究所にとって重要な研究協働基盤でもあります。
研究所概要
| 研究所名 | 空想虚構研究所 |
|---|---|
| Lab Name | Imaginary Void Lab |
| 運営母体 | 株式会社うたたねとまどろみ |
| 設立年月日 | 2024年04月04日 |
| 連絡先 | lab@imaginary-void.com |